高坂正顯大東亞戰論文集
『改造』昭和17年新年號+『中央公論』18年6月號掲載
2,500円 A5判(148×210ミリ)/合計34頁/二段組
高坂正顯(1900-69)は、西谷啓治・鈴木成高・高山岩男とともに京都学派を代表する哲学者。
大東亜戦争下の昭和17年(1942)7月に行われた「近代の超克」座談会に、西谷・鈴木・下村寅太郎とともに出席した記録が文藝誌『文學界』同年10月号に掲載された。
これに先立って高坂は論説誌『改造』同年新年号に大東亜共栄圏についての、翌年の『中央公論』6月号に思想戰に関する論文を発表している。
これらは重大時局下における指導的論文であるにもかかわらず、著作集(2011年)に収録されていない。
片岡健吉
1903(明治36)年/中庸堂書店 発行
3,000円 四六判(128×188ミリ)/168頁
片岡健吉(1843〜1903)は旧土佐藩士にして、乾退助のもとで土佐の軍制改革を担い、戊辰の役で東北に転戦。
維新後、征韓論敗北を期に下野して自由民権運動に奔走し、林有造らと立志社を設立する。また、キリスト教徒として生き、その精神的・道徳的改革者としての姿は、功名・富貴・権勢に恋々とする藩閥の徒と対極のものだった。
維新革命の志士・民権論の主唱者・立憲政治の建設者・武士的キリスト教徒としての信仰にスポットをあて、政治界の徳行家として著わされた片岡の伝記。定価25銭。
維新後の人物と最後
1902(明治35)年/求光閣書店 発行
2,500円 A5判(148×210ミリ)/132頁
明治時代に伝えられた著名人物の生前と最期の行状。
紹介されている人物は、星亨・森有礼・西郷南洲(隆盛)・田中平八・木戸松菊(孝允)・山岡鉄舟・睦奥宗光・桐野利秋・江藤新平・大久保甲東(利通)・勝海舟・玉乃正履・末広鉄膓・沼間守一・福澤諭吉・中野梧一・河野敏鎌・山城屋和助・新島襄の20名。
維新後の政治家・軍人、実業界・言論界・宗教界の人物も含む。著者のモチーフは「世の忠君愛国の志士に先人の行に則るところあらしめん」とすることにあった。一部に少量の書き込みあり。
農民の福音
1929(昭和4)年/共學社 発行
2,000円 A5判(148×210ミリ)/76頁
初期社会主義(人道的社会主義)の活動家であった赤羽一(1875~1912)の著作。
赤羽はトルストイ主義者で、渡米して非戦論を展開し、社会主義者となった。クロポトキンの無政府主義に共鳴し、農民解放は地主らの土地私有の廃絶(土地・資本の公有)に拠らねばらなぬとした。
本書発禁のため入獄し、ハンガーストライキを敢行して獄死した(享年37)。序文にアナキスト・石川三四郎執筆の「著者小伝」が置かれている。
また、参考資料として中村勝範「赤羽一の生涯と思想」(『法学研究』抜刷)を付す。
玄洋社の今昔
1913(大正2)年/日本及日本人 第614号
1,000円 A5判(148×210ミリ)/24頁
幕末・西南の役後に福岡県(筑前)に興った政治結社・玄洋社はいかにして登場し、社員は明治政界をいかに席巻したか。
髙場乱女史・宮川太一郎・箱田六輔・頭山満・新藤喜平太・来島恒喜・平岡浩太郎らの活動に支えられた同社の歴史をたどり、国士的諸人物の言動によって玄洋社が明治・大正期の国内政治や大陸政策に与えた影響(反藩閥、孫文・金玉均支援、大隈重信暗殺未遂事件など)を回想する。
三宅雪嶺が主宰した政論誌『日本及日本人』第614号(大正2年)に掲載された一文。
グローチウスの生涯
1925(大正14)年/巖松堂書店 発行
4,800円 四六判(128×188ミリ)/360頁
『戦争と平和の法』の著者である17世紀オランダの国際法学者フーゴー・グローチウスの伝記。
愛国者でありながら祖国からは官位剥奪・投獄幽閉・財産没収で報いられ、脱獄・亡命、異郷での放浪、外交官として活躍し、かたわら国際法学の大著を完成する。
その世界平和と国際協調のための運動は、後年、国際連盟の誕生に結びつく種子となった。原著のヴリーランドは米国の法学者。序・立作太郎(東京帝大教授)、跋・板倉卓造(慶應義塾大教授)。
グローチウスが紹介される気運が大正期日本の国際法学界にも醸成されていたことを窺わせる。原本は上製本、定価2円50銭。
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